WiMAX2+の『ハイスピードプラスエリアモード』って「どんなモードなの?」「使用量を確認するには?」「ハイスピードモードに切り替えても制限かかる?」など、分かりにくいことが多いですよね。
実は便利な機能なのに、使い方や仕組みが分からなくて使ってないのはもったいないです。


この記事では、ハイスピードプラスエリアモードの基本と、よくある疑問について紹介します。
WiMAX2+を契約したんだけど、ハイスピードプラスエリアの仕組みが分からないという方は、こちらを読めば、速度制限に引っかからずにWiMAX2+を使いこなせるようになりますよ。
ハイスピードプラスエリアモードを詳しく解説
ハイスピードプラスエリアモードとは「au 4G LTE」という、auのLTE通信を利用できるモードのこと。
- ハイスピードモード(HS)…WiMAX2+の電波を使用するモード
- ハイスピードプラスエリアモード(HS+A)…WiMAX2+とauLTEの両方を使用するモード
スマホと同じ広い範囲に届く電波が使用するので、WiMAX2+の電波が届かない地下や山間部などの「圏外」でも、インターネットに接続できるので、「電波がないけど使いたい!」というときに便利です。
WiMAX2+は高速通信ができるけど範囲が狭いという弱点があり、それをカバーするモードになります。
また、WiMAX2+の電波がある場所で使えば、「WiMAX2+電波+auLTE」の超高速通信も可能。
通常の下り最高速度558Mbps+au 4G LTE200Mbpsで、理想値ですが758Mbpsまで早くなります。
広範囲で使える便利なモードである一方、データ量の上限や『ギガ放題』でも制限がかかる仕組みなど、初心者の方には少し分かりにくくなってるんですよね。


ハイスピードプラスエリアで気をつけたい3つの注意点
ハイスピードプラスエリアは便利なモードだけど、利用時に注意したいことが3つあります。
- 1.2年契約をしてる場合、利用したら別料金で1,005円かかる
- 2.ハイスピードプラスエリアで月7GBを超えると速度制限
- 3.LTE通信量が上限を超えるとギガ放題でも速度が遅くなる
それぞれの注意点を詳しく説明していきますね。
1.2年プランだと別料金で1,005円かかる
ハイスピードプラスエリアモードを使った月は、月額料金とは別に1,005円の使用料が発生します。
最近のプロバイダは3年契約がメインなので、WiMAX2+を契約するときにハイスピードプラスエリアモードを無料で利用できる『LTEオプション』が付きますが、2年契約だと、このオプションが付きません。
3年契約なら気にする必要はありませんが、2年契約の場合は要注意。
ほんのちょっと使っただけでも使用料がかかってしまうので、地下や郊外、実家に帰省するなど、年に5回以上、WiMAX2+の対応エリア外で利用する予定があるなら、最初から3年プランを選んだ方がお得です。
契約期間を考えるときは、LTEを年にどれくらい使うかも考えた方がいいですね。
2年契約が減りました
2018年後半から2年プランを契約できるところが減り、2019年以降は3年契約が主流になってきました。そのため、月額使用料を気にする必要がなくなりました。
2.月7GBを超えると速度制限がかかる
ハイスピードプラスエリアは、月のLTE使用量が7GBを超えると月末まで128kbpsの速度制限がかかります。
この月7GB制限が分かりにくいせいで、ハイスピードプラスエリアモードに切り替えたら、ギガ放題なのに月7GBまでしか使えないと勘違いしてる方もいますが、速度制限がかかるのはLTE使用量の方です。
例えば、11月10日にハイスピードプラスエリアモード(HS+A)に切り替えてから、月7GBを超える前にハイスピードモード(HS)に戻せば制限はかかりません。
よくある勘違いや疑問や質問についてまとめておきますね。
ハイスピードプラスエリアモードのよくある間違い
- 一度切り替えたら、ギガ放題でも月7GBしか使えない
→LTE使用量7GBを越える前にHSに戻して普通に使える - WiMAX2+の対応エリア内ならWiMAX優先でLTEは消費しない
→WiMAX2+とLTEの両方を使用してる(超高速通信) - ギガ放題3日間10GBにLTEも含まれるのか?
→含まれる。WiMAX2+通信量とLTE通信量の合計
簡単に言うと、ハイスピードプラスエリアモードで月7GBを超えない限り、ほとんど心配はありません。
ただし、ハイスピードモードに戻すのを忘れて、LTE通信量が月7GBを超えてしまうと、スマホの速度制限と同じ128kbpsまで制限され、ネットも見れないくらい遅い速度になるので注意が必要です。
LTE通信量が超えないか不安な方は「ハイスピードプラスエリアのLTE使用量を確認する方法」を参考に、上限を超えないような使い方をしましょう。
3.上限を超えるとギガ放題なのに、一緒に速度制限される
ハイスピードプラスエリアで月7GBを超えると、ハイスピードモードでも128kbps速度制限がかかります。
ギガ放題は3日間10GBを超えない限り速度制限にかかることはないし、制限がかかっても18時~翌2時以外は使い放題、速度制限も1Mbpsとゆるい規制なのでネットやLINE、YouTubeを見るには困りません。
しかし、ハイスピードプラスエリアで一度上限を超えたあとに、ハイスピードモードに戻したとしても、速度制限は解除されず、月末まで128kbpsという速度制限がかかったままになるんです。
少し分かりにくいと思うので、速度制限について式を使って解説しますね。
速度制限がかかる場合とかからない場合
- 『HSモード』で月50GB+『HS+Aモード』で5GB
→ハイスピードプラスエリアモードで月7GB超えてないので制限なし - 『HSモード』で3日間6GB+『HS+Aモード』で2GB
→ギガ放題の3日間10GBを超えてないので制限なし - 『HSモード』3日間8GB+『HS+Aモード』で4GB
→ギガ放題3日間10GBを超えてるので3日間で10GB未満になるまで1Mbps制限 - 『HSモード』で月4GB+『HS+Aモード』で7GB
→ハイスピードプラスエリアモードで月7GBを超えているので月末まで128kbps制限
つまり、「3日間10GBを超える」or「ハイスピードプラスエリアで月7GB」を超えたら速度制限がかかってしまい、ハイスピードプラスエリアモードで速度制限がかかると使い物にならない…ということです。


ハイスピードプラスエリアのLTE使用量を確認する方法
ハイスピードプラスエリアモードでLTEをどれくらい使用したか確認する方法は2つあります。
- 1.「通信量カウンター」でおおまかな使用量を知る
- 2.プロバイダにログインして詳細な使用量を知る
それぞれの方法を簡単にまとめておきますね。
1.「通信量カウンター」でおおまかな使用量を知る
ルーターには『通信量カウンター』が搭載されています。
その通信量カウンターの設定を変更して、ハイスピードプラスエリアモードで1ヶ月にどのくらい利用したのかが分かるようにすれば、おおまかな使用量を知ることができます。
ルーターのメニューにある「通信量カウンター」を以下のように設定してください。
- ホーム画面の表示設定→1ヶ月
- データ設定→設定(1ヶ月)
- カウント方式→「ハイスピードプラスエリアモードのみ」
- 最大データ通信量→7GB
これで、ホーム画面には「1m 0.51GB/7GB」などの数字が表示されるので、1ヶ月でハイスピードプラスエリアモードをどれくらい使ったかパッと分かるようになりますよ。
この表示で月7GBを超えなければ、128kbpsの速度制限に掛かることはないので、ルーターに表示されているデータ使用量を目安にして利用しましょう
もし、月の途中で変えた場合、ハイスピードモードのデータ使用量が残ったままになってるので、カウント開始日(初期設定なら1日)になるまで待つか、「クリア」を押して、数字をゼロに戻してください。
2.プロバイダで正確なデータ通信量を確認する
ルーターのデータ量が合っているか不安…という方は、プロバイダで確認することも可能です。
プロバイダによって確認する手順は異なりますが、マイページからログインすると「通信量確認」「通信量照会」といったメニューがあるので、そちらをクリックすれば通信量を確認できます。
わざわざログインするのは手間なので、ルーターで確認することをおすすめします。
最新機種には自動モード切替があるから安心
WiMAX2+から発売された『WX05』『W06』などの最新モバイルルーターには、ハイスピードプラスエリアモードで月7GBを超える前に、ハイスピードモードに自動切り替えしてくれる機能がついています。
そのため、ハイスピードプラスエリアで速度制限を超える心配はまずありません。
これからWiMAX2+を契約しようと考えている方は、最新機種を選ぶようにしましょう。
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まとめ:速度制限前にハイスピードモードに切り替えれば大丈夫!
ここまでの内容を簡単にまとめておきますね!
- auのLTE通信を利用して、WiMAX2+電波がない場所でもネットが使える
- ハイスピードプラスエリアモードで月7GBを超えると速度制限
- LTE通信量が上限を超えるとハイスピードモードも一緒に遅くなる
- 月7GBを超える前にハイスピードモードに戻せば大丈夫
WiMAX2+のハイスピードプラスエリアモードは、ギガ放題3日間10GBとLTE通信で月7GBまでなど、少し分かりづらくなっていますが、電波が届かない場所でも使える便利なモードです。
しかし、使い過ぎると速度制限がかかってしまうデメリットもあります。
だから、ハイスピードプラスエリアはどうしても使いたいときだけ利用して、月7GBを超えそうになったら「ハイスピードモード」に切り替えるようにしてください。


WIMAX2+なら、ほぼ無制限で使えるのに、速度制限がかかってしまうのはもったいないので、ハイスピードプラスエリアの仕組みを理解して、賢くWiMAX2+を利用してくださいね。